1970年代初め、アビジャンの美術学校に集う若い学生たちが、既成のアカデミックな美術に飽き足らずに、身近にあった砂や小石、土、樹皮、革などの〈ガラクタ〉を素材にして自分たちの言葉で自分たちの魂を表現しようとした。この若者たちに始まる美術の新しい運動を現地語の〈ガラクタ〉を意味するヴォウヴォウから、ヴォウヴォウ派の運動と呼ぶことになるが、この一群の作家たちもヴォウヴォウの作家と呼ばれる呼ばれるようになる。
ユスフ・バトゥもヴォウヴォウの作家の一人である。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)