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あくぱん

サンディ=ジャック・アクパン

ナイジュリア南東部イボン州、アクワの生まれで、イビビオ族の出。土地の小学校しか出ていないのだか、その頃、村や町でよく見かけた陶やセメントの墓標装飾に心惹かれたのだという。小学校を出たあと石工になった彼はある日「自分の中のアーティスト」に目覚め、セメントを用いて、実際にいる様々な人物の像を造り始めたらしい。「サン・ジャーンズ自然彫刻家会社、取締役社長、よろず装飾承ります」と彼の名刺にあるが、何を造るかは注文次第、また時にはその折々の気分次第であるようだ。モデルはスーツ姿のサラリーマンから制服を着た警察官、はては部族の長老までと幅広い。本人の気持ちは別々として、職人といった方が、より雰囲気を伝えているのだろう。像の造り方は、直径1センチほどの鉄筋を骨にして形を作り、その周囲をセメントで肉付けして固め、最後にアクリルを使って何種類もの色を塗り分けて出来上がる。全体に動きが乏しいのは、素材の制約上やむを得ないところである。1989年、「マジシャン・ド・ラ・テール」展(パリ、ポンピドゥセンター)に、これも高級車ベンツや動物を象った棺桶彫刻で知られるガーナのカネ・クウェイらとともに招かれ、一躍世界的に知られるようになった。1994年には、東京・立川での野外彫刻プロジェクトのために来日もしている。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)


カテゴリー:作家
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アクアチントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。まず銅板に粉末状のグラウンド(防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状のグラウンドで描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残り、その背景には網目状の防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれる。グラウンドを除去し凹部にインキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く、背景には砂目状の徴妙な黒点が表われる。普通白く残したい部分から順に描画を重ね腐蝕を繰り返すので、描かれなかった部分はその度に腐蝕が進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子が段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「水」であり、水彩画のように微妙な濃淡を表現できるという特徴を示している。17世紀前半にオランダで発明されたとされており、18世紀にフランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチングと併用されることも多い。

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徳島県立近代美術館2006