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はんがしゅう<こいびとたち>12はだかにされたはなよめ せかんど・すてーと

版画集〈恋人たち〉12. …裸にされた花嫁 セカンド・ステート

作家名:マルセル・デュシャン
制作年:1968年
技 法:エッチングアクアチント 紙
第一次大戦頃より起こったダダの運動は、芸術のあらゆる分野において見られた。人々のこれまで培ってきた認識や秩序を破壊し、改めて芸術の存在を世に問う大きなうねりであった。デュシャンは美術において、このダダイスムの先導者的役割を果たした人物である。例えば彼は、レディ・メイドの便器を美術館に据え、「泉」と題して人々を仰天させたし、「モナ・リザ」に髭を描き加えて、子供の悪戯のような作品を示した。さて、この作品に描かれているのは「裸にされた」女でしかも彼女は花嫁であるという。美しい花嫁衣装を剥がれた裸体を少しでも人目に晒すまいと、まだ未熟な身体をかばうように寝台にうずくまる姿態。細い肩、小さな腰が不安な心を巧みに表現し、その周りには真綿のように優しい空間が彼女を繭のようにくるんでいる。この繭の中から現れるのは、透ける美しい羽をもつ蝶のような、一人の成熟した女性なのであろうか。(吉原美惠子「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年05月09日掲載)


カテゴリー:作品
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キュビズムとは?【 美術用語 】

1907年から08年頃ピカソブラックによって始められた芸術運動。立体派と訳される。それまでの絵画の「視覚のリアリズム」に対して「概念のリアリズム」を主張し、三次元的現実社会の概念を二次元的に翻訳するとともに、絵画を一つの美的存在として結実させることを目的とした。セザンヌキュビズム、分析的キュビズム、総合的キュビズムの各段階に区分される。ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つと目される。ピカソの〈アヴィニョンの女たち〉がその最初の作品といわれるが、1908年にマチスがブラックの風景画を「キューブ(立体派)」の言葉をもって評したのが名称の起りとなる。代表的な作家としてピカソブラックのほかに、レジェグリス、ヴィヨン、デュシャン、ドローネ、ピカビア、クプカなどの画家があげられる。ほかにアーキペンコアンリ・ローランスなどの彫刻家も参加している。

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