データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
れーがんとかく(A) レーガンと郭(A)
現代美術では、写真を積極的に使った作品がしばしばつくられている。むろん、写真の用い方は作家によってさまざまだが、その中に、写真の現実的な像を使いながら、その像の持つ意味を虚構に変える、いささか複雑な表現をする作家がいる。日本を中心に、国際的な活躍をする郭徳俊である。写真孔版の技法で刷られたこの作品は、アメリカ大統領レーガンの顔写真の下半分を鏡で隠し、そこに作家自身の顔を写すことで、大統領と作家の顔を一つの顔に仕立てている。「世界の顔」とも言える大統領の顔を、半分、自分の顔と置き換えるトリックは、なかなかユーモラスである。しかし、それと同時に、大統領が象徴する現実の世界や「タイム」誌が表すマスメディアの重々しい意味が奪われ、空虚なものに変えられている。そこでは、現実社会の虚構性が告発される。郭は、写真の持つ多くの意味をはぎ取り、視る者を自己の世界に引き込んでいく。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1990年08月23日掲載)
カテゴリー:作品
いまクリックまたは、検索したキーワードの解説
ディアとは?【 作家名 】 コートジヴォワールのヴォウヴォウ派の作家。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年) 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||