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はんがしゅうまるどろーるのうた04 版画集〈マルドロールの歌〉4
シュルレアリストたちの霊感源といわれた、十九世紀末の謎の詩人ロートレアモン。その詩「マルドロールの歌」の挿絵本を企画したのは出版者のアルベール・スキラ。ミレーの〈晩鐘〉にエロスを感じるようなダリならではの、潜在意識に根差したグロテスクで奇妙な挿絵である。詩句とは直接関係のない画面の連続であるが、唯一内容に促した画面がある(16−1)。「彼は十七歳と四ヶ月だ!(中略)そしてなによりも、ミシンと洋傘の手術台のうえの不意の出逢いのように美しい」(第六の歌より 栗田勇 訳)この作品には様々なヴァリエーションがある。大きくは一九三四年刊行のものと一九七四年刊行のものに分かれ、さらには版画のみのセットがあったり、気まぐれにサインを入れたものがある。また、元の「版」に新しく手を入れて刷ったものが追加されているものもある。ダリらしい仕業である。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
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ジャスパー・ジョーンズとは?【 作家名 】 1930年アメリカに生まれる。サウスカロライナ州立大学で学んだ後、1949年には兵役で仙台に半年いたこともある。1952年にニューヨークに出た後、54年にラウシェンバーグと出会う。同年、星条旗を描き始め、翌年には標的の、そして数字の作品も描き始める。1958年にレオ・キャステリ画廊で初個展を開き、59年にはデュシャンと出会う。1960年代には缶やほうきなどを画面にはりつけた作品を制作。1970年代には、敷石のイメージや網目模様の作品も描くようになる。1964年にはロンドンのホワイトチャペル画廊で、77年にはホイットニー美術館で回顧展。1986年にはニューヨーク近代美術館で版画の回顧展が行われた。彼の描く星条旗は、旗の絵ではなく旗そのものではないだろうか、という問いは、芸術作品の意味作用そのものに対する問いでもある。抽象表現主義とポップ・アートをつなぐネオ・ダダの重要な1人として、その評価は高い。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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