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すんしゅうかしわばらふじず

駿州柏原富士図

作家名:司馬江漢
制作年:1812年
技 法:絹本墨画淡彩
江漢は、油彩画や銅版画の材料や技法を研究することで、東洋とは異なった西洋絵画の物の見方を修得してきた。その成果が、彼の洋風画である。そうして得た表現を、日本絵画の材料と題材に置き換えたとき、画面にどのような変化がおこったのか。晩年に描かれた<駿州柏原富士図>は、田子浦付近の入り江と遠く広がる田園のかなたに富士山がそびえるようすを表している。ここには、油彩画のように塗り込めるようにして描いて実体感をつくるのではなく、簡潔な筆触と墨の濃淡や淡彩で表した遠近感と空間がある。(「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」図録 1997年)


カテゴリー:作品
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木口木版とは?【 美術用語 】

版画技法。立木を輪切りにした切り口(木口)を版面とする。版木には黄楊(つげ)や椿(つばき)等の堅い木が使われ、銅彫版と同じく、堅い版材に鋭い線を刻むことのできるビュランやノミによって彫版する。インキは粒子の細かいオフセット印刷用・銅版用・石版用等、油性インキを用い、彫り残された凸部にローラーで均一にインキをのせる。紙は薄手のものが刷り易く、バレンや、より細かい調子を出すためには金属ベラで強く印刷する。特徴は、繊細で精密な表現が可能なこと、また版が堅牢なので大部数印刷にも適していることである。18世紀末に英国人ビューイックが創始したとされる。日本では1887年に伝えられ、教科書や新聞の挿絵等、実用面で広く普及したが、写真製版が発明された後、衰退していく。芸術的な木口木版の制作では山本鼎長谷川潔などが有名。ところで、木口木版に対して、縦挽きした切り口(板目の表われる面)で制作するものを板目木版と呼び、西洋と逆に日本で木版画といえば、こちらの方が一般的である。

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