ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


革命のためのシュルレアリスム 1-6号(2号欠)



家具つきホテル



家具デザインスケッチ 7点



かぐやひめ



夏景山水図



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ 海辺の葉と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 都わすれと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影


<前 (2/16ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


んげっさん

クラ・ンゲッサン

1954年、ダウクロに生まれる。1972年から77年にかけてアビジャンの国立美術学校(INA)に学ぶ。すでにこの時期INAでは、1970年代の初めに、美術学校の絵画教室から生まれたヴォウヴォウの名の下に、若い学生たちが熱気を帯びた芸術運動を展開していた。その中心にいたのが、クラ・ンゲッサンである。彼の青春は、文字どおりヴォウヴォウとともにあったといっても過言ではない。〈ヴォウヴォウ〉というのはコートジヴォワールの中西部で用いられているガグゥ語、もしくはグロ語で、木の葉のざわめきだとかそこらじゅうに置かれたガラクタなどを意味する意味した。新しい表現を模索していた若い美術家たちにとっては、身辺のガラクタともいえるものたちを実際に制作の素材とすることで、自分たちの言葉を手に入れたようにも感じられたに違いない。INAを卒業したンゲッサンは、1977年から80年にかけてパリに出て、ボザールなどで学んだ。当時のイヴォワリアンの留学生の例に違わず、彼もまたボザールではジャック・ヤンケルのアトリエに出入りした。ユスフ・バトゥクドゥニョンら、ヴォウヴォウ派の隊列を担う同年代の俊英たちが、ここでは互いに琢磨しあっていた。少し遅れて80年代に入ると、やや異色の経歴をもつあのバカリ・ワタラもこのアトリエに顔を出すようになる。帰国後、リセの教師を経て、1987年アビジャンのINAの教授に就任、一貫して制作に携わると同時に、後進の育成にあたってきた。1991年から数年の予定で再びパリにおり、(1995年)現在ソルボンヌの博士課程に在籍している。砂や土、羽根、皮革、樹皮など身辺のありふれた素材を取り込んで、アフリカの精神的伝統を地声で表現しようとしたヴォウヴォウの作家たちの中にあって、ンゲッサンの特質は、明快な色彩のコントラストと洗練された透明感にあった。マルチニク出身の画家で、アビジャンINAで若い学生たちを大いに鼓舞したセルジュ・エレノンの影響は、このンゲッサンに最も直接的に現れていたのかもしれない。クラ・ンゲッサンは今日もなおトゥーレ・ヤクバタムシール・ディアユスフ・バトゥらとともに、グループ・ヴォウヴォウを自ら宣揚している。ンゲッサンは今も、ヴォウヴォウの精神を生きているのである。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)


カテゴリー:作家
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ユスフ・バトゥとは?【 作家名 】

1970年代初め、アビジャンの美術学校に集う若い学生たちが、既成のアカデミックな美術に飽き足らずに、身近にあった砂や小石、土、樹皮、革などの〈ガラクタ〉を素材にして自分たちの言葉で自分たちの魂を表現しようとした。この若者たちに始まる美術の新しい運動を現地語の〈ガラクタ〉を意味するヴォウヴォウから、ヴォウヴォウ派の運動と呼ぶことになるが、この一群の作家たちもヴォウヴォウの作家と呼ばれる呼ばれるようになる。ユスフ・バトゥもヴォウヴォウの作家の一人である。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ユスフ・バトゥ

キーワードを含む記事
2件見つかりました。

  ユスフ・バトゥ

  クラ・ンゲッサン


<前   次>

徳島県立近代美術館2006