ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


アイ・キャンディ



愛するアウグスティン



愛の虹:ニューメキシコの山の牧場



青白い山椒魚



蒼空のある自画像



青柳



赤いシャツの3人



赤い少女



赤い服のセザンヌ婦人



赤い枕で眠る女



赤い闇6



アカシア



赤土山



赤紫の花瓶



〈赤を見ることができない〉



亞艦来浦図











秋草小禽図



秋草花図


<前 (1/13ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


とらんぷうらないのおんな

トランプ占いの女

作家名:藤田嗣治
制作年:1914年
技 法:水彩 紙
藤田嗣治の名前からまず思い浮ぶのは、乳白色のなめらかな絵膚と線描を駆使した独特の画風だろう。1913年フランスに渡った藤田は、苦しい研鑽(けんさん)のつみ重ねの中からこの画風をつくり出し、ピカソやモジリアーニらと共にエコール・ド・パリを代表する作家の一人として脚光を浴びた。日本人としては世界的な作家と目される数少ない一人である。「トランプ占いの女」は藤田がフランスに渡った翌年の作品である。様々の作風を試み、自分のスタイルを探し求めていた頃の制作で、藤田らしさはまだ現れていない。一見しただけではキュビスム(立体主義)のようでもあるが、手の描写のように動きの過程を一枚の画面に描いた表現は、イタリアで興り、その頃パリでも盛んだった未来派を意識したものだろう。初期の藤田の作例として興味深い作品であり、日本人画家の未来派の試みの一つとしても貴重な資料だと言える。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年11月08日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

オブジェとは?【 美術用語 】

本来の意味は、「もの」、「物体」、「客体」のことであるが、もともと芸術とは無関係なもの、あるいはそれらのものの寄せ集めによって構成された芸術作品をオブジェという。また、その作品の構成要素であるものそのものを指すこともある。オブジェとしてのものには、自然に在在する物体や、人間がつくり出した既製品、既製品の部分があり、それらのものが、われわれの日常の感覚や意識を崩してしまうあり方で、作品として存在する。例えば、マルセル・デュシャンが初めて使用したレディ・メイドは、ダダの運動において既製品の本来の役割を否定することで、従来の秩序や価値の体系を破壊してしまおうとするためにオブジェが示された一例であるし、シュールレアリスムにおいては、オブジェはある内的なものの象徴として機能している。第二次世界大戦後は、工場から生み出される廃棄物が、オブジェとして多用されて、新たな展開をみせた。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

オブジェ

キーワードを含む記事
72件見つかりました。

  カルルハインツ・シェーファー

  「シュルレアリスム 彫刻・オブジェ・絵画・デッサン」展 ピエール・コル画廊

  食前の祈り[ジャン=シメオン・シャルダンの原画による]

  アレン・ジョーンズ

  人物

  数学的オブジェ

  数学的オブジェ

  数学的オブジェ

  田名網敬一

  谷川晃一

  ジム・ダイン

  ダダ

  地方間の争い

  出会い

  ジャン・デュビュッフェ

  仲田定之助

  破壊するべきオブジェ/破壊できないオブジェ

  橋本平八

  ハプニング

  パピエ・コレ



徳島県立近代美術館2006