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そらへ 空へ
この作品は、1999年に当館で開催した「大久保英治 四国の天と地の間-阿波の国から歩く」展の出品作である。大久保は、1998年の春から冬にかけて、四国八十八カ所の遍路道を軸としながら四国の自然を訪ねて歩き、その場にある自然の素材を用いて作品を制作した。これは、その時、徳島県阿南市にある北の脇海岸で制作されたものである。現地で制作された階段状の立体をまわりの風景とともに写した写真と、同じ場所で採取した葦による立体から成っている。このように現地で採取した素材による立体と現場における写真を対比させる大久保の代表的な方法や、土地の場所性を重視している彼の思考がよくわかる優れた作例である。
カテゴリー:作品
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大久保英治とは?【 作家名 】 1944年兵庫県で生まれ、岡山県で育つ。ランドアート作家。日本体育大学、京都教育大学専攻科で学ぶ。歩くことと自然や歴史、文化、哲学を結びつけた表現を展開。1980年代後半からヨーロッパで活躍し、「ヨーロッパビエンナーレ」(1993年、ドイツ)、「アルテセラ・ビエンナーレ」(1994年、イタリア)など、ランドアートの国際展で注目された。その後日本では、四国を一周歩き、現地で自然の素材を用いて制作する「四国の天と地の間」プロジェクト(1999年に当館で特別展)や、芭蕉、木喰の歩いた道をたどるプロジェクトなどを多彩に展開する。当館や西宮市大谷記念美術館、鳥取県立博物館、岡山県立美術館などで特別展を開催。近年は、韓国でのプロジェクトや作品発表も多い。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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