![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ![]()
|
はんがしゅう 11にんのぽっぷあーちすと2 11 たばころーず![]() 版画集〈11人のポップ・アーチストII〉11. タバコ・ローズ ![]()
カップを手にした裸の女性が、大きなたばこの箱に腰をかけ、ひじをついている。こちらを向いている女性の表情から、何らかの感情を読み取ろうとすることは難しい。たばこのパッケージには、一見広告ポスターかと思うほどあからさまに、商品名が書き込まれている。情報社会の到来を反映したポップアーチストたちの一人として、メル・ラモスは活躍してきた。彼は、女性のヌードと、ありふれた日用雑貨品にとりわけ関心を示している。崇高なものであった女性の裸体は、卑俗さへと引き下げられる。たばこのパッケージは人間の等身大程にまで拡大される。それらのものは、虚構だとはいえ、現に在る、という強烈な印象を与えるだろう。しかしだれに対しても、おそらく表情を変えないであろう女性が、既製のたばこと同居する姿はどこか寒々しい。それを彼は大胆な構図と、いかにもアメリカ的な明るい色彩によってドライに仕上げている。(友井伸一「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年12月06日掲載)
![]()
カテゴリー:作品
![]() ![]() ![]() メル・ラモスとは?【 作家名 】 ![]() 1935年アメリカに生まれる。1953年から54年までサクラメントのジュニア・カレッジで学び、54年から55年までサンホゼの、55年から58年までサクラメントのカリフォルニア州立大学に学び、57年に文学士号、58年に芸術学修士号を得た。同年からカリフォルニアの高校などで教鞭をとる。1963年頃、ポップアートの第2世代の芸術家としてデビューし、西海岸のポップ・アートを代表する作家となった。アメリカ各地の大学で教職につき、1966年からヘイワードのカリフォルニア州立大学で絵画の助教授となり、80年には教授となる。1970年にはタンパの南フロリダと、ニューヨークのシラクーザ大学、73年にはマディソンのウィスコンシン大学、ワシントンのパシフィック・ルター派大学に招かれた。ありふれた商品やピンナップ・ガールを、スーパー・リアリズムの手法で写実的に描写した作風で知られる。 ![]() ![]() ![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |