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「ディ・クヴェレ」第2巻/(本装飾と平面模様)



「ディ・クヴェレ」第5巻/(自然界の諸形態)



「ディ・フレッヒェ 第1巻」



「ディ・フレッヒェ 第2巻」



デ・ステイル 最終号



デ・ステイル 1巻1-12号、2巻1-4号、3巻1-12号



デ・ステイル 4巻4号



デモ



田園の奏楽



トイレ椅子



『トゥールーズ新聞』のためのポスター



籐椅子に掛ける裸婦



桃蹊仙境図



冬真山水



踏青



投扇



灯台



東方朔図



透明な巨人たち



東洋のタバコ「ナジャ」


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じつげんしていないぷろじぇくとAこんぽうされたほいっとにーびじゅつかん

版画集〈実現していないプロジェクト〉a.梱包されたホイットニー美術館

作家名:クリスト
制作年:1968年
技 法:リトグラフコラージュ 紙
パフォーマンスの先駆者の一人クリストは、ブルガリアに生まれ、チェコスロバキアのプラハでデザインを学んだ後、アメリカで活躍している。この作品は、一枚の版画としても十分鑑賞に耐え得るものだが、本当の価値は描かれた内容にある。20世紀の美術は、1960年ごろになると急激な変化を見せ始め、若い作家たちによってアース・ワークやイベントなどと呼ばれる、従来の絵画や彫刻といった概念ではとらえ切れない表現が行われるようになった。クリストもそのような一人で、建物や橋などさまざまな建築物の梱包を手がけ、ついには実際の海岸や島、渓谷などの自然を数十キロにおよぶナイロン布で包み込んだ。梱包することで物体を既成の意味から切り離し、人間と物体の関係をあいまいに保とうとしたのだという。この作品には巨大な布で包まれたホイットニー美術館が描かれている。クリストは巨大な布で包まれたホイットニー美術館を描こうとしたのではなく題名通りいまだ実現していない建物の梱包という着想を記録しようとしたのであり、いわばプロジェクトの計画書なのだと言えよう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年06月21日掲載)


カテゴリー:作品
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ニュー・ペインティングとは?【 美術用語 】

1980年代に入って、世界的な模模で、各国に「新しい絵画」を求める傾向が強まった。ドイツ、イタリア、アメリカなどで、時を同じくして求められ、著しく台頭したこの新しい年代の絵が、ニューペインティングとよばれるものであり、時に「新表現主義」という名称でよばれることもある。それは、1970年代の、ひたすら観念的、禁欲的であろうとした美術の傾向とまったく対立するものであった。例えば、巨大なキャンヴァスに激しい筆づかい、大胆な色づかいで描かれる絵の主題は、俗世間と密接に関わるものであり、現代社会で生きてゆくうえで生まれた危機意識や猜疑心をその根底に持っている。それは、膨大な情報の渦中にある人にとってそれまでの絵画が、あまりにも「俗」を避けすぎたもので、その意義を積極的に肯定しづらくなったところから生まれたのである。

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  プリンテッドマター<アメリカ/日本>1989

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