ぐるぐるアートワード
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[にわか雨]−『強烈なパリ』より



二羽の鳥(鷺と鸚鵡)



人形芝居



人形つかい



〈ニーベルングの指環〉



「ニーベルンゲン」



布を持った女







ヌーヴィル・ス・モントルイユの修道院



熱血漢



ネットバスケット



寝袋



眠れる小妖魔



農夫と農婦



残った問題(6点組)



野々宮



野原の蓮



野村誠 グランディ・アート・ギャラリーでのしょうぎ作曲



野村誠 ゴヤの部屋



野村誠 プレ・ワークショップで作曲した曲


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あらし



作家名:ジャン・フォートリエ
制作年:1948年
技 法:アクアチント 紙
フォートリエは、初期から晩年まで、版画制作にも精力的に取り組んでいる。この作品は、アクアチントの特性を生かした、にじみのある色の刷り重ねに味わいがある。嵐という作品名ではあるが、その形態は、なにか有機的な生き物のようにも見える。既成の形に頼らない非定型な形態が織りなす豊かなイメージを生み出したフォートリエの特徴がよく現れた佳作である。


カテゴリー:作品
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フォートリエとは?【 作家名 】

1898年フランスに生まれる。1964年没する。1909年イギリスへ渡り、12年にロンドンのロイヤル・アカデミーに入って美術を勉強するが、中退する。1917年には兵役につき、第1次世界大戦終了を機に1920年パリに戻る。写実的な絵を描いていたが、1928年初めての抽象的な絵を描く。第2次世界大戦中は対独抵抗運動の中心人物となり、1940年にはパリの郊外に隠れて〈人質〉のシリーズを制作する。パレット・ナイフによって念入りに厚く塗り重ねた淡い色彩によって、既製の形に頼らず、絵画のマチエールの自発的な働きをつむぎ出すようなその作品は、アンフォルメルの源流となっている。アメリカの抽象表現主義に与えた影響も少なくない。1943年と45年には、パリ、ドルーアン画廊で〈人質〉展を開く。1957年にはハンガリー動乱をもとに〈パルチザン〉を発表する。1959年には来日して南画廊で個展を開く。1960年にはベネチア・ビエンナーレで大賞を受賞した。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)

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