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せいしょう 清宵
明治40年(1907)の東京府主催東京勧業博覧会で1等賞を受賞後、同43年(1910)にロンドンで開催の日英博覧会に出品され、金賞となった作品。長年イギリスにあったが、近年日本に里帰りを果たした。《清宵》と題されているが、11歳の菅原道真が月夜の梅を詠じた「阿呼詠詩」の姿を表していると考えられる。雲海は、山崎朝雲とともに、光雲門弟を代表する木彫家。西洋彫刻の制作法を取り入れるなど進取の気風が強かった。明治40年代には中国・日本の古典に題材を求めた木彫を制作したが、この《清宵》もそうした時期の作品。(「高村光雲とその時代展」図録 2002年)
カテゴリー:作品
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高村光雲とは?【 作家名 】 光雲は、明治、大正期を通じて日本の彫刻界の木彫における重鎭である。早くから、仏師高村東雲の弟子となった光雲は明治のはじめに多くの木彫家が牙彫に転じるなかで木彫の伝統を守りつつも、その新しいところを積極的に取り入れることに努めた。写実に徹し、木の性質を知り尽くした見事な技を持ち、山崎朝雲、米原雲海、平櫛田中など優れた門下生を輩出した。光太郎はその実子である。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年) 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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