ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


前を向いた頭部の習作と2つの手の習作



幕間 01021



幕間 01031



貧しい食事



貧しき食事



街に沿って



街のジャングル−日刊紙



〈街を歩くこと〉



マット



松方正義像(木型)



松ニ富士山



松之図



松の花



窓辺の少女



『マネキン人形たち』 表紙



『マネキン人形たち』 15点組



まのん



マリア・ピーテルス・オリカンの肖像(アンドリース・ファン・デル・ホルン夫人)



マリエ



鞠に遊ぶ狆


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●もくじのさくいん

    

    

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 作家(1701)

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さんみっしぇるきょう

サン・ミッシェル橋


作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1908年頃
技 法:油彩 板
1907年から1908年にかけて、ユトリロの病気はすっかりよくなっていた。彼の芸術は初期の時代が終わりモンマニーの時代に入っていた。 それまでとは色調がまったく変わり、画面は入念に練り合わされた絵具で覆われるようになった。 ユトリロはその絵具によって色価を調和させた。絵具は拳で打ち付けたように画面上ではち切れている。そこでは白が主要な色になった。それはなんと美しい白であろうか。 建物の白い壁を見た通りに描こうとしてジンク・ホワイト(ユトリロは白にはこれだけしか使わなかった)では満足がいかないときは、ほかの色を混ぜるようになった。 レアリスムにのめり込んだユトリロは、古びた石を描くのにいろいろ工夫をこらしたあげく石の上の本物の苔を画面に張りつけることができたらいいのにと嘆いている。 このころがユトリロの最初の転換期であり、そのすぐ後に白の時代がやってくる。そこでは生の白が白亜のままではなく、画面に響く黒や褐色と対置された絹のような灰色、やわらかな薔薇色や深い青で包まれるようになった。(K.S.)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006