ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


〈最後の勝負は続く〉〈ネガティヴ・プレイ〉



採桑図



斎藤実盛染鬚図



佐伯定胤和上像



堺の相生橋



さかだちカナエちゃん



作業用椅子



作品



作品集第7巻「Bok3bとBok3d」



作品集第9巻「ステューピドグラム」



作品集第10巻「デイリー・ミラー」



作品集第11巻「スノウ」



作品集第1巻「2冊の絵本」



叫び



サゴ・ケーキ用の編んだバッグ(ナウグムビ)



サゴのショー・ケース



砂上の花



『サド侯爵の作品』 ギヨーム・アポリネール編



サノワの赤いカフェ



サノワの通り


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らぱん あじる

ラパン・アジル


作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1912年頃
技 法:油彩 キャンバス
ユトリロはこの酒場をオーカー色を主にして新たに描き直している。彼の抱える問題はすべて、この色に包み込まれている。ラパン・アジルはサン・ヴァンサン墓地を登った所にあり、ユトリロはそこで死への不安を癒すために酒を飲んだ。周りは静かで、にぎわうのは夜であった。窓があいているのは、月の光に愛撫されるためのように見える。ユトリロにとってラパン・アジルは「選ばれし場所」であった。 「偉大であまりにもろい、悲しきユトリロよ! それなのに我々の誰一人として、とてもありきたりとはいえないようなドラマの中で彼がもがき苦しんでいることに気づかなかったし、なによりも、後に彼の名声を確かなものとする傑作を創り出していることに思いも及ばなかった」(フランシス・カルコ) 夜が深まったころユトリロは独り、新たに生を紡ぎ始め、震える手でオーカー色の光が輝き出るキャンヴァスを愛撫するのである。(K.S.)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006