リヒャルト・
ヴァーグナーの〈ニー
ベルングの指環〉のための5点の模型と10枚の
素描で構成される。【1-5. 模型】1.《水(石切り工)》 木材、石、ガラス、金属、灰2.《岩(ラインの黄金)》 木材、石、灰3.《木(森)》 木材、灰4.《断面(岸辺)》 木材、灰5.《灰(火)》 木材、金属、灰【6-15.
素描】材質:紙、灰、にかわ、炭/すべてに品番と題名と署名入り。6.《ラインのおとめたち(ラインの黄金)》7.《ファーゾルト、ファーフナー、フライア(ラインの黄金)》8.《エルダ、ヴォータン(ラインの黄金)》9.《ヴォータン(ラインの黄金)》10.《ジークムント(ヴァルキューレ)》11.《ヴォータン、ブリュンヒルデ(ヴァルキューレ)》12.《ジークフリート(ジークフリート)》13.《さすらい人(ジークフリート)》14.《ブリュンヒルデ(神々の黄昏)》15.《ジークフリート(神々の黄昏)》-----
ギュンター・ユッカーは、1930年メクレンブルクのヴェンド
ルフに生まれる。画家および広告画家としての修業の後、1949-53年ヴァイマール応用美術専門学校(後の
ベルリン・ヴァイセンゼー美術
アカデミー)で学ぶ。1953年西
ベルリンへ移住。1955-57年デュッセルド
ルフ美術
アカデミーでオットー・パンコックのもとで学ぶ。1957年最初の釘絵を制作する。1976年にデュッセルド
ルフ美術
アカデミー教授となり、現在デュッセルド
ルフ在住。
ユッカーは最初、前衛芸術家らしく、オペラのような旧態依然としたジャンルに嫌悪感を抱いていた。しかし、1970年代にベートーベンや
ヴァーグナーオペラのテーマとして扱われた、存在の変化と自由というテーマに感動し、舞台の仕事を自分のやり方で引き継いだのである。その後、
ユッカーは次々と劇場の仕事に関わり、アジアでも近年台湾でオペラの舞台を成功させるなど、活躍を見せている。