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なみ えすたんぷおりじなるし だい6ごうより 波−『エスタンプ・オリジナル』誌第6号より
西洋中世の木版画等から学び、抽象化された様式で諷刺絵などを寄稿していたジョソは、同時代の多くの版画作家同様、日本の木版画にも影響を受けていた。この作品は明らかに北斎の『富嶽三十六景』の中の《神奈川沖裏》から波の形や波に呑まれる舟などを借用している。だが、その舟から投げ出されるのは漁師ではなく、左端のイーゼルとカンヴァスからもわかるように、西洋画家である。さらに解釈すれば、ジョソは戸外に出て直接自然を描こうとした印象派の画家たちと、彼らへの日本美術の影響を揶揄していると思われる。ジョソ自身は日本美術よりも中世美術に負うところが大きかったので、そのような客観的な諷刺もできたのであろう。そのことはこの作品が、リヴィエール等多くの日本美術に影響を受けた作家たちの寄稿した『エスタンプ・オリジナル』誌に含まれたものであるということを考えれば、不思議ではない。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作品
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グワッシュとは?【 美術用語 】 不透明な水彩絵具、またはこれを用いた技法、絵画。現代のグワッシュ絵具は、水溶性のアラビアゴムを媒材として顔料と混ぜたものだが、古代エジプトなどでは、顔料をトラガカント・ガムか蜂蜜で練り合わせてつくり出していた。いずれの媒材でも不透明な効果を与えるための増量材を含んでおり、地塗りの色彩を覆うことができる。透明水彩の場合には、ハイライトや明るい色は、紙の白地を利用してつくるが、グワッシュでは白色絵具を混ぜてつくる。またそのため、白色の地塗りによる透明感に欠けるが、乾くとぬれた時よりも明るい色調となり、艶のないしっとりした効果を生む。西洋中世には、彩飾写本によく使われ、16世紀〜18世紀の細密画では、透明水彩とグワッシュを併用して使った。デューラーの水彩による風景画や花や動物の習作もほとんどグワッシュによって描かれている。18世紀のフランス,スイス,イタリアの水彩画家たちは、パステル調の発色をもつ表現を開発。20世紀に入ると、ポスターやイラストレーションなど幅広い分野で用いられている。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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