ヨーゼフ・ホフマン(1870-1956)は、19世紀末から今世紀にかけてウィーンで活躍した建築家です。1897年に画家
クリムト、装飾家
モーザーらとともに「ウィーン・ゼツエッシオン(
分離派)」の運動に参加し、建築やデザインの領域で主導的な役割を果たしました。1903年
ホフマンは彼のデザインと理想を具体化するため、友人の
モーザーと、パトロンのヴェルンド
ルファーの3人で
ウィーン工房を設立します。様々な工芸分野の職人集団をかかえた工房では、
ホフマンや
モーザーのデザインしたものが制作されました。彼らの活動は、建築からインテリア、生活小物にいたるまで統一的なデザインの調和を目指すもので、そのシンプルにして優雅な作風は、後のモダン・デザインの展開を先取りするものでした。
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ウィーン工房とは?【 作家名 】
<ウィーン・ゼェッション>の建築家
ヨーゼフ・ホフマンが1903年に創設した手工芸家のグループ。建築と工芸の統一を主張した
ウィリアム・モリスの思想と、1900年のゼツェッション展で紹介された
マッキントッシュのデザインから強い影響をうけ、室内装飾、家具、食器などを制作。直線や長方形や平坦面を重視した点が
アール・ヌーヴォーと異なる。代表作は
ホフマンがブリュッセルに建てたストッ
クレー邸(1905−11)の室内装飾で、食堂のモザイク壁画は、
クリムトのデザインによる。
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