ゲオルク・ハイム著。ドイツ
表現主義のグループ「
ブリュッケ」創始者の一人
キルヒナーは早くから
木版画に取り組み、アフリカや南洋の彫刻、中世の
木版画や日本の浮世絵などに関心を向けた。夭折の詩人ハイムの詩集を表紙から挿絵まで
キルヒナーが手がけたのがこの作品。第一次世界大戦後に滞在していた
スイスで見た木彫りの農民彫刻に影響されたといわれる。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
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キュビズムとは?【 美術用語 】
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1907年から08年頃
ピカソと
ブラックによって始められた芸術運動。立体派と訳される。それまでの絵画の「視覚の
リアリズム」に対して「概念の
リアリズム」を主張し、三次元的現実社会の概念を二次元的に翻訳するとともに、絵画を一つの美的存在として結実させることを目的とした。
セザンヌ的
キュビズム、分析的
キュビズム、総合的
キュビズムの各段階に区分される。ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つと目される。
ピカソの〈アヴィニョンの女たち〉がその最初の作品といわれるが、1908年にマチスが
ブラックの風景画を「キューブ(立体派)」の言葉をもって評したのが名称の起りとなる。代表的な作家として
ピカソ、
ブラックのほかに、
レジェ、
グリス、ヴィヨン、
デュシャン、ドローネ、ピカビア、
クプカなどの画家があげられる。ほかに
アーキペンコ、
アンリ・ローランスなどの彫刻家も参加している。
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