1898年イギリスに生まれる。1986年没する。1917年第1次世界大戦に従軍した後、リーズ美術学校から
ロンドンの王立美術学校に進む。1924年から39年まで王立美術学校で、32年から39年までチェルシー美術学校で彫刻を教える。1933年ハーバート・リードやニコルソン、
ヘップワースらと前衛芸術グループ「ユニット・ワン」を創立して国際的活動を開始。1936年には、
ロンドンでの「国際
シュルレアリスム」展に参加。第2次世界大戦中は公式戦時芸術家に任命され
ロンドン地下鉄構内で〈防空壕シリーズ〉のデッサンを行なう。1948年第24回ヴェネチア・
ビエンナーレ展国際彫刻大賞、53年第2回サンパウロ・
ビエンナーレ展国際彫刻大賞受賞。1951年
ロンドンのテート・ギャラリーでの大回顧展をはじめ世界各地で大規模な展覧会が開かれ、20世紀彫刻史の頂点に立つ作家の一人と目されている。半ば
抽象化された形態にもかかわらず、自然の観察から得た力強い生命力の充実したヒューマニスティックな表現によって世界中の人々に親しまれている。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)