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くらっぐ トニー・クラッグ
1949年イギリス、リバプールに生まれる。研究所技術者として勤務した後に、美術を学んだ。1977年、ドイツ、ヴッパタールへ移住してからは、当地にて制作を続けている。カラフルなプラスチックを色素材として、平面に表したインスタレーションで一躍脚光を浴び、その後、物質の集積を思わせる知的な作風に展開して、欧米を始めとするアートシーンで賞賛された。以後、世界各地の美術館で個展を開催するなどし、作家としての評価を不動のものにする。デュッセルドルフ美術アカデミー教授を経て、2001年からは、ベルリン芸術大学教授として、後進の指導にも意欲的である。20世紀のイギリスの彫刻家としては、ヘンリー・ムーア、アンソニー・カロを継ぐ世代にあって、非常に重要な作家である。
カテゴリー:作家
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抽象とは?【 美術用語 】 語源はラテン語のアブストラヘレ。対象の構成要素のうち、或るものを他から切り離して、ひき出すこと。絵画や彫刻においても、対象の本質的要素を選び出して描写する点において、多かれ少なかれ抽象の作用が含まれるが、美術上この概念が特別な意義を持つようになったのは、1908年にヴォーリンガーが「抽象と感情移入」において、芸術の根本衝動のひとつとして抽象衝動をあげ、これによって原始民族や東方の諸民族の非抽写的な美術を正当に評価しようとしたことと、1910年にカンディンスキーが、初めて対象的事物を描かない絵画を発表し、1912年には「芸術における精神的なもの」において絵画への道のひとつの極として純粋抽象を論じたことに始まる。これ以降、外的対象的世界を描写しない作品が次々と現われ、非具象(ノン・フィギュラティフ)、絶対、非対象、非再現などと呼ばれたが、最も一般的な呼称として抽象が普及した。また、抽象の出現により、それに対抗して再現的な表現を総括するために具象の概念が使われるようになった。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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