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きき・ど・もんぱるなすのますく

キキ・ド・モンパルナスのマスク

作家名:パブロ・ガルガーリョ
制作年:1928年
技 法:ブロンズ
1881年スペインに生まれたガルガーリョは、十四才で彫刻家の修業を始め、一生涯、彫刻に打ち込んだ。パリでピカソやキュビスムの画家たちとボヘミアン的生活を共にし、金属彫刻に新しい道を開く。今世紀初頭のパリは、新しい芸術の坩堝と化していたが、その中でガルガーリョは、キュビストの空間把握と呼応しながらも、あくまで彫刻家としてヴォリュームの表現に腐心しつつ、自己の様式を模索する。そうした彼の造形の特徴がこの作品にもよく表れている。顔立ちは大胆に簡略化され、頭部はえぐり抜かれているが、豊かな量感と堅実な造形力によって、モデルの個性が余すところなく体現されている。宝飾品を思わせる洒落たディテールと研磨されたブロンズの輝きは、ある種の気品をこの作品に与えている。これは、当代きっての人気モデルであり、ピカソやフジタ等多くの画家に描かれた、エコール・ド・パリの華、キキに捧げられたものである。(竹内利夫「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年11月29日掲載)


カテゴリー:作品
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ガルガーリョとは?【 作家名 】

1881年スペインに生まれる。1934年没する。1898年バルセロナの前衛的芸術家が集ったカフェ「四匹の猫」に出入りし、ピカソと出会う。1903〜04年パリに滞在、ロダンの彫刻を研究した。1904年バルセロナに戻り初個展を開催。その後もパリに度々滞在、ピカソを始めとする同郷の芸術家たちなどと交流した。パリで金属を素材とする制作を開始、また、キュビスムに触発され、形態の単純化や凹面凸面の変換などを試みた。一時、健康を害して療養、その後バルセロナの工芸学校で教鞭を執ったが、1924年パリに移住。金属板の線と面により囲まれた空間で量を見せる構成と、バルセロナの工芸的伝統を受け継ぐ装飾的要素を備えた作風を確立した。

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