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はんがしゅうもにゅめんとたばこ01

版画集〈モニュメント・タバコ〉I

作家名:ピエール・アレシンスキー
制作年:1978年
技 法:エッチングアクアチント 紙
マルセル・エ・ガブリエル・ピクェレイ著。ルシャやロート、あるいはソル・ルウィットらが時代を切り拓くアーティスツ・ブックスを制作していた一方で、商業的にアーティストの本を刊行する出版社も出始める。パリの出版社ソレイユ・ノアールもその一つ。それらの作品の特徴の一つに、本の装丁、デザイン自体ではなく、そのケース、パッケージに工夫を凝らしている点が挙げられる。〈モニュメント・タバコ〉は、ピュクレイの詩集をアレシンスキーが装丁し、オリジナル版画を別刷りで五点添えたもの。オーソドックスな挿絵本であるが、本の作りは簡易なものである。各ページには、アレシンスキーのデザインによるアフファベット文字が印刷されている。象形文字のような、有機的な生き物のような興味深い書体である。書道にも関心を持っていたアレシンスキーらしい形態と言えるだろう。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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アクアチントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。まず銅板に粉末状のグラウンド(防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状のグラウンドで描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残り、その背景には網目状の防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれる。グラウンドを除去し凹部にインキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く、背景には砂目状の徴妙な黒点が表われる。普通白く残したい部分から順に描画を重ね腐蝕を繰り返すので、描かれなかった部分はその度に腐蝕が進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子が段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「水」であり、水彩画のように微妙な濃淡を表現できるという特徴を示している。17世紀前半にオランダで発明されたとされており、18世紀にフランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチングと併用されることも多い。

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