ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


サイケデリック・アート



自然主義



写実主義



シュガー・アクアチント



シュプレマティズム



シュルレアリスム



象徴主義



白樺派



シルクスクリーン



新印象主義



新古典主義



新造形主義



ジ・エイト



ジャポニスム



水彩画



水墨画



スタビル



ステンシル



スピット・バイト



スーパーリアリズム


<前 (1/2ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


いながきたるほ いかるす

稲垣足穂『イカルス』

作家名:中村宏
制作年:1973年刊
技 法:銅
稲垣足穂著。稲垣足穂の短編『イカルス』(「作家」一九五四年六月)を中村宏オブジェ化したもの。三つの事件が起こる。一.モーターボートがカモメとなって消えた。二.奇妙なカモメの群がいたが、その胴体には模型飛行機のように小窓が並んでいた。三.撃ち落とされた異様に黒い一羽のカモメは竹組に黒紙が貼られた凧のようだが、動力はゴムではなくハツカネズミのような生き物だった。その一週間後に発見された飛行船のような奇妙な模型飛行機は、捕まえてみると折箱のように畳み込まれた。そのなかにあの奇妙な生き物がいる。それは、自分の手で折箱を利用して飛行機を組み立てる奇妙な生き物イカルス・クイッソスであった。しかし、それを教えてくれた生物学に詳しい紳士は「トワイライト世界」の住人であった。この不思議な物語を、中村は全てが銅でできた書物に仕立てる。総重量二十数キロ、一枚の銅の板は三ミリという非常に重い本だが、ページをめくって読めないことはない。稲垣足穂を象徴するような穴がカバーには空いている。彼は「物体は自覚化される時、呪物へと転位する」(「美術手帖」一九七五年四月号)と述べる。中村にとって呪物とはフェティシズムであり、それは物質に目覚めることである。空飛ぶ折箱の飛翔と墜落の寓話を、中村自身の機械への愛着、物質への偏愛によって戦闘機のように固く装備された姿で現実化した呪物、「機甲本イカルス」。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

モネとは?【 作家名 】

食品雑貨店の息子としてパリに、生まれ幼い頃から画才を発揮する。ピサロシスレーら後の印象派の画家と交流し、1870年には、ターナーコンスタブルの風景画、そして日本の浮世絵に影響され、原色を用いて色を混ぜない方法を目指す。これは目の網膜に映るがままに描こうとする結果であった。1872年の〈印象ー日の出〉は印象派の名前の始まりとなった。自然が刻一刻と様相を変える瞬間をとらえようとし、〈積わら〉、〈ルーアン大聖堂〉、〈睡蓮〉などの連作を制作して印象派の代表者の一人と言われる。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

モネ

キーワードを含む記事
17件見つかりました。

  赤い服のセザンヌ婦人

  印象主義

  クロード・ルノワール(ココ)

  アルフレッド・シスレー

  ポール・シニャック

  収穫する二人の女

  睡蓮池の太鼓橋

  ポール・セザンヌ

  日本庭園のサラ・ベルナール

  カミーユ・ピサロ

  ウジェーヌ・ブーダン

  マルト・ベラールの肖像

  右脚を拭く浴女

  麦束をもつ少女

  クロード・モネ

  アントワーヌ・モルティエ

  ピエール=オーギュスト・ルノワール


<前   次>

徳島県立近代美術館2006