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THE CREATIVE ACT THE CREATIVE ACT
藤本由紀夫は、音、聴覚を中心に、視覚や臭覚など、我々の五感に訴えかけるアーティストである。その作品は、自らが命名した「サウンドオブジェ」と呼ばれている。音を使った作品を指すのには、「サウンドスカルプチャー」(音響彫刻)という用語もあるが、藤本の場合、デュシャンに代表されるレディメイド・オブジェのように既製品を借用することが多く、オブジェという言葉が用いられている。〈THE CREATIVE ACT〉という作品名は、一九五七年、アメリカで行われたデュシャンによる英語の講演タイトルからきている。デュシャン自身による朗読CDが流れる。それは、三拍子のリズムを刻んでいる。本は、かつて朗読され耳で聞くものであった。藤本の作品は、本や書物をメディアの象徴として捉えている。今回出品する三点は、いずれも書物/メディアの聴覚的な側面に焦点を当てた作品である。音を伴う様々な読書体験を提示するこれらの作品は、黙読に慣れ、視覚とせいぜい触覚によって読書を体験してきた近代以降の我々の五感を大いに刺激する。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
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ディメとは?【 作家名 】 ルーガに生まれる。ダカールの職工養成学校で彫刻を学んだ後、アフリカ大陸内の各地を転々とし、日常の生活を題材とした浅浮彫りを制作。1977年からダカールの国立美術学校で学ぶが、以前よりヨーロッパ主導の文化には抵抗を感じており、アフリカの文化に根ざした制作活動を心がける。1979年にダカールのフランス文化センターで開かれた「セネガル彫刻の様相(FACE)展では、自らをマージナルな存在と認識し、社会からはみ出したアウトサイダーの真の生活に焦点を当てた作品を発表する。1980年マリのバンディアガラに赴き、ボラゴン染の技術などを習得。同じ頃より、繊維状の作品を制作し始める。その後、一時ダカールの芸術家村に滞在し、他の芸術家らとともに生活、自らの文化に密着した、身近なリサイクルの材料を用いた作品を考案する。また、イスラムやアフリカの文化にも深い関心を示し、木や鉄、布などを使用した精神性の高い、しかし人間味にあふれる制作活動を今日まで続けている。アフリカをはじめとして、世界各地の展覧会にも出品し、1992年にはダカール国際ビエンナーレで1等賞を受賞。1993年にはダカールで回顧展が開かれ、一方ヴェニス・ビエンナーレのアフリカ部門の出品作家にも選ばれた。1995年、ヨハネスブルク・ビエンナーレに、スイレマン・ケイタ、ヴィエ・ディヴァらとともにセネガル代表として出品。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年) 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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