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る・あーう゛るのさかば「すたー」にて

ル・アーヴルの酒場「スター」にて

作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
制作年:1899年
技 法:油彩、リトグラフ 紙
ロートレックは、南フランスのアルビに生まれ、幼い頃から画才を見せる。怪我のため両足が不自由となる。パリに出て絵を学びながら、社交性を生かしてモンマルトルを徘徊し、その風俗を共感を込めてすばやい筆致でとらえた。機知とユーモアに富み、洗練された都会的なセンスあふれる作品で人気の画家となる。また、リトグラフ、ポスター、挿し絵でも傑作を残した。しかし、心身共に病んで37歳で没する。港町ル・アーヴルの酒場「スター」で演技する女性は、イギリス人のドリー嬢であり、上半身の動きが生き生きと伝わってくる。これはリトグラフに油彩で着色されている。


カテゴリー:作品
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リトグラフとは?【 美術用語 】

版画技法。石版画。平版(版面に凹凸のない版形式)の代表的なもの。版材に石灰石や、今日では人造石灰石や亜鉛板、アルミ板も用いる。製版の原理は水と油の反発作用である。即ち石灰石に脂肪性のクレヨンや解き墨で描き、上から硝酸アラビアゴム溶液を掛けると、化学作用によって描画部は親油性に、他の部分は親水性になる。こうして版面に油性インキをローラーで転がし、描画部にのみ付着したインキをプレス機で紙に刷り上げる。亜鉛板等を用いる場合も、水と油の反発を応用することに変わりはない。18世紀末にゼネフェルダーがドイツで発明し、当初は近代的な複製出版技術として、広くヨーロッパに普及した。19世紀中頃には多色石版画、続いて写真製版も登場し、リトグラフは商業印刷の分野で急速に発展する。19世紀末の芸術的なポスターの隆盛は、この技法を抜きにしてはあり得なかった。今世紀に入いってからも、ピカソ、マチス、ルオーシャガール等、多くの作家がリトグラフによる表現を意欲的に追求した。

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