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さんみっしぇるきょう

サン・ミッシェル橋

作家名:モーリス・ユトリロ
制作年:1904年頃
技 法:油彩 厚紙
ユトリロは、パリのサン=タンヌ精神病院で、アルコール中毒の最初の治療を終えたばかりであった。母、シュザンヌ・ヴァラドンの住まいであったモンマルトルのコルトー通りで「アルコール中毒」の発作を起こしてから、入院は3カ月間に及んだ。独りになって、ユトリロはモンマニー(フランス、ヴァル・ドワーズ県)の母方の祖母の所に逃れ、漫画を模写して過ごし、やがてデッサンに時間を費やすようになり、そして母親のシュザンヌ・ヴァラドンのように絵筆を取る決心をした。ユトリロは、大芸術家を気取る、母のようになりたいと願っていた。彼はまず、田舎で絵を描き始め、そしてパリで描くようになた。しかし、モンマルトルの腕白小僧たちや野次馬の嘲笑の目から隠れるために、彼はひそかにセーヌ河岸へと逃れた。これが芸術家としてパリを眺めた、最初であった。シスレーの影響を受けて、ユトリロ印象派の手法で描き始めたが、それでも、その個性は失われてはいない。「いつか、みんなが僕のことを話しているのを、聞くようになるよ。ちょうど、シスレーシスレーシスレーを話すみたいに……」。居酒屋でユトリロは、なんども、ろれつの回らない口調で、赤ワインをおごられるたびに、こう話していた。ユトリロ自身、水は好きではないと認めていたにも拘わらず、彼は美しい海景画を1点、完成させたばかりであった。彼は黄緑、光沢のある色彩、テール・シエンナ(土色)に近い、カーマイン・レッド、エメラルド・グリーン、ウルトラマリン・ブルーといった色調の絵具を、白亜、亜鉛白、卵黄で出来た、緻密な原料を使って練り上げた。(S.K.)


カテゴリー:作品
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ドンとは?【 作家名 】

ルーマニアのブカレスト生まれ。フィレンツェの美術学校で学び、1917年パリに移る。第一次大戦後は一時期ブルーデルのところで働いたが、25年以降はデザインに専念する。特に新聞等のマスコミの仕事は最後まで続ける。漫画を得意とし、特に同時代の演劇界や正解の有名人をすけっちした。(「黄金時代のポスター芸術」図録 1998年)

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ドン

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