ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


空刷り



カリカチュア



カリグラフィ



外光派



キネティック・アート



機能主義



キュビズム



空間芸術



クラフト



クロッキー



グラッシ



グラデーション



グラフィック・デザイン



グワッシュ



形而上絵画



芸術至上主義



後期印象派



構成主義



孔版



木口木版


<前 (1/2ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


むしとかえる のゆり

虫と蛙、野百合

ゴーティエはメアリ・カサットと同じく、1890年代にフランスにおいて多色刷版画を始め、発展させた重要な女性作家の一人であるが、一般的には過小評価され続けてきた。ジマーリ美術館のジャポニスム・コレクションは、近年ゴーティエの作品を多く購入し、今まで注目されていなかった彼女の作品をジャポニスムの文脈の中に位置づけようとするものである。ゴーティエの版画に現れる主題の大半は自然で、風景や動植物が鮮やかな色彩で、表情豊かに描かれている。西洋では伝統的に花や草木をそれだけで主題とした作品は少なかった。17世紀のオランダでは、花瓶に活けられた花と小さな昆虫をテーマにした静物画が多く描かれたが、それらはやがて枯れていく花の姿に「美しいものははかないものである」というメッセージを象徴させた寓意画でもあった。それに比べて日本の花鳥画等は、あくまでも生きた花と鳥を描いている点で、「生」を祝福したものと言えよう。そんな花鳥画の数々、また北斎漫画の中の動物、昆虫、魚などの描写に啓発されて、ゴーティエは自分に身近な花や小動物を愛情豊かに描いた。(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

マリー・ゴーティエ(マリー・アントニー)とは?【 作家名 】

アルマン・デジレの娘として生まれ、画家、版画家として活躍した。彼女が好んだ花をつけた枝やその他の動植物のテーマは強い日本の影響を示している。1890年代にシャルル・モーラン、ウジェーヌ・ドラートル、ジャン=フランソワ・ラファエリらと率先して、多色刷エッチングを試み始めたが、これは日本の色刷木版画に示唆されたものと思われる。(P.F.)(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

マリー・ゴーティエ(マリー・アントニー)

キーワードを含む記事
1件見つかりました。

  マリー・ゴーティエ(マリー・アントニー)


<前   次>

徳島県立近代美術館2006