ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


空刷り



カリカチュア



カリグラフィ



外光派



キネティック・アート



機能主義



キュビズム



空間芸術



クラフト



クロッキー



グラッシ



グラデーション



グラフィック・デザイン



グワッシュ



形而上絵画



芸術至上主義



後期印象派



構成主義



孔版



木口木版


<前 (1/2ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


おちほひろい

落穂拾い

作家名:ジャン=フランソワ・ミレー
制作年:1855-56年
技 法:エッチング
ミレーの版画が絵画に先行している代表的な例である。ルーヴル美術館の油絵(83.5×111.0cm)は1857年のサロンに出品されており、ほぼ1年前にはその完璧な構図がここに仕上がっていた。「落穂拾い」のテーマ自体はミレーが1850年頃から模索しており、一応の成果はアルフレッド・フェイドゥのための四季連作の1点《夏、落穂拾い》に表れたが、ミレーはこの3人の人物の背景を広大なシャイイ平原に移し、後景の収穫する人々との距離のコントラストを強調して、画面にモニュメンタルな象徴性を与えるに至る。背景の細部は油絵とは若干異なり、エッチングの方が地平線の手前寄りに収穫風景を配置しているので、手前の3人との関係は比較的緊密であり、油絵が持つ3人の疎外感は弱められている。また中央の女はエッチングでは腕抜きをまだはめておらず、構図上のアクセントが一つ欠けたようで物足りなさを感じさせ、興味深い点である。版画史の名著者ジャン・ラランのいうようにミレーの版画は空の表現が素っ気なく、情趣に欠けるものが多い事は確かで、ここでもミレーは空に鳥を油絵よりはるかに多めに散らして、何とかしのいだ感は否定できない。なおこの3人の人体構図について、実際の写生よりも、そこにパルテノン神殿の彫刻やプッサンの絵画の影響を見るR.ハーバートの説も注目すべきであろう。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

ベルとは?【 作家名 】

1935年アメリカに生まれる。1957年、オクラホマ大学卒業。ニューヨーク市在住。ベルはフォトリアリズムの中心的画家の一人である。ガムボール・マシンを大画面に丹念に描いた作品で有名になった。ビー玉その他の玩具やピンボール・マシンなども描いている。(「アメリカン・リアリズム」図録 1992年)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

ベル

キーワードを含む記事
348件見つかりました。

  〈赤を見ることができない〉

  麻田浩

  ルイーズ・アッベマ

  アトランタ1945+50

  アトランタ1945+50

  ベルント・アルテンシュタイン

  ペーター・アルテンベルク

  〈ある場面の再現〉

  ジョセフ・アルバース

  ピエール・アレシンスキー

  哀れなアン

  アングレームの城壁跡

  フェルディナント・アンドリ

  アンフォルメル

  アレクサンダー・アーキペンコ

  アール・ヌーヴォー

  マクダレーナ・イェテロヴァ

  イカロス III

  板倉須美子

  ヨハネス・イッテン


<前   次>

徳島県立近代美術館2006