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脂派


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 作家(1701)

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きのうち よし

木内克

1892年茨城県に生まれる。1977年没する。上京し同郷の彫金家、海野美盛に学んだ後、1914年朝倉文夫の塾生となる。1916年第10回文展に入選。以後官展に出品するが、1921年渡英。翌22年パリに行きグランド・ショミエールでブールデルの指導を受ける一方、藤田嗣治福沢一郎らと交流しながら自由研究を続け、アルカイック期のギリシャ彫刻に傾倒する。同時に、原型から型どった粘土を素焼するテラコッタの技法の修得に努める。1935年に15年間の滞仏を経て帰国。翌年から1940年まで二科展に出品。滞欧作は戦後の1948年第2回新樹会展に招待出品し、テラコッタによる独自の表現が新鮮な驚きをもって迎えられ高く評価される。1951年新樹会会員。同年第3回毎日美術賞、1962年第5回現代日本美術展優秀賞、70年第1回中原悌二郎賞を受賞した。没年の翌年1978年茨城県立美術博物館で遺作展が開催されている。


カテゴリー:作家
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テラコッタとは?【 美術用語 】

語源は「焼いた土」を意味するイタリア語。粘土類を加熱すると焼きしめ現象が起こり固く緊密になる。歴史的には新石器時代からすでにみられ、現代に至るまで彫像や建築装飾など広く利用されてきた。粘土は世界各地で産出し、その色あいや品質もさまざまであるが、白色のものより有色のものの方が一般的である。酸化鉄その他の化学成分を含む土は、焼成すると色がつく。テラコッタという言葉は、赤または褐色を連想させるが、必ずしもこうした色に限られたものではなく、焼成してできる色は淡黄色から濃赤色または黒色まで幅広い。また、硬さとか強度は焼成温度によって大きく変わり、使う土の質と含水量によって差はあるが、焼成時に体積の10パーセント前後の収縮が生じる。技法的には粘土をこねて形をつくることは原理的に難しいことではなく、原始的ともいえる作業であるが、焼成時の問題から大型作品は中空にする必要がありそのために内刳りや中子の使用が考えられ、また同型品を量産するために型抜きの技術が用いられたりする。

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