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こえのために

声のために

作家名:エル・リシツキー
制作年:1923年刊
技 法:本
ウラジミール・マヤコフスキー著。ロシア・アヴァンギャルドが指し示すものは幅広い。文学、美術、建築、演劇、デザイン、写真などの領域で、イタリア未来派、キュビスム、ダダ、デ・ステイル、バウハウスなどと交流した前衛芸術の巣窟。そのような様々な動きを最も良く特徴づけるのは、マレーヴィッチを中心としたシュプレマティスム(絶対主義)であり構成主義といえる。四角や三角などの抽象的な形態に神秘的な意味を担わせたマレーヴィッチの思想を、リシツキーは洗練されたデザインで現実化する。〈二つの正方形の物語〉は、四角と丸によって構成されている。赤の四角は新しい秩序を、黒の四角は旧態依然とした悪しき体制を表す。最後のページには円の中に赤い四角、すなわち革命のシンボル。明確な社会思想を主張する内容だが、実は子供向けの絵本である。〈声のために〉はマヤコフスキーの十三の詩篇をリシツキーが装丁したもの。詩人と画家の共同制作。声を出して読むための詩である。音を伴うことを前提とした詩句を、文字と線、記号による構成で視覚的なイメージに転換させたレイアウトタイポグラフィの妙は見どころである。更におもしろいのは、一つの詩ごとに、ページの右側にインデックスが付けられていること。ページをとばして一挙に目的の場所まで到達できるという本ならではの特性を、意識的に具現化した形式である。これは、昨今のコンピューターが得意とするランダム・アクセスではないか。さらに、仮想的なコンピューターとは違って、確かな手応えのある物質性を備えている。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ロートとは?【 作家名 】

はじめ彫刻を学ぶが、パリにでてキュビスム運動に参加する。ピカソらの破壊的なキュビスムにたいし、古典技法も取り入れてリズム感のある穏健なキュビスムを展開した。キュビスムの嵐が去った後もそれを継続した。教育者、評論家としても活躍する。当時、日本の二科会の在外会員でもあり、大正末期から昭和初期に、パリに渡った作家たちも含め日本の作家が、彼から学んだ点も多いと言われる。

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