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よしはら じろう

吉原治良

1905年大阪府に生まれる。1972年没する。関西学院高商部卒業。中学在学中から絵を描きはじめ、藤田嗣治らの指導をうけて1934年二科展に初入選。初めは具象的な作品を制作していたが、モンドリアンなどの構成的抽象絵画に触発され純粋抽象に進む。1938年山口長男斎藤義重ら二科会の前衛作家らとともに九室会を結成し、1941年二科会会員となる。1954年周囲に集まってきた若い作家を結集して具体美術協会を結成し、その代表者となる。このグループは1955年の第1回展を皮切りに数々のハプニングやイベント、さらにニューヨークやパリなどで「具体」展を開催し、海外でも幅広い注目を集める。吉原は戦後日本の前衛美術を世界的水準に高めた運動の指導者として評価をうけている。晩年は円のフォルムによる作品にとり組み、形態と色彩の単純化を押し進めて、微妙な変化と緊張が一体となった強靱なマチエールを創り出す。1967年日本国際美術展で最優秀賞、1971年にはインド・トリエンナーレ展でゴールド・メダルを受賞。


カテゴリー:作家
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ダダとは?【 美術用語 】

第一次大戦中、ヨーロッパおよびアメリカに起った運動。1916年、チューリヒのキャバレ・ヴォルテールで、トリスタン・ツァラ、ジャン・アルプらが、辞典の一頁から偶然に拾った言葉「ダダ」を用いた。大戦の不安のなかで、合理主義文明とその社会体制を否定し、破壊しようという運動で、おびただしいデモンストレーションとスキャンダルを通じて「なにも意味しない」虚無のダダを唱えた。この否定の精神は、ドイツではヒュルゼンベック、グロスらにより政治的色彩を濃くした。またニューヨークでマルセル・デュシャン、ピカビアらが写真のコラージュや、レティ・メイドのオブジェを使った時期をニューヨーク・ダダと呼ぶが、デュシャンの芸術そのものへの否定精神(反芸術)は、第二次大戦後の若い作家に受け継がれた。さらに1919年にケルンでエルンストアルプらが起したダダ運動は、偶然性や意識下の世界を通じて、のちにシュルレアリスム抽象表現主義への道をひらいた。

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