フランス、ボルドー地方のファイアンス(磁器)工房で、元はイギリス人のデイヴィッド・ジョンストンの所有していた工房を、1845年にジュール・ヴィエイヤールが買い取り、後に彼の息子兄弟、アルベールとシャルルが引き継いで1895年まで運営した。1870年代頃から、東洋趣味、特に
ジャポニスムを反映した、和洋折衷的な様式の陶器を数多く制作した。1866年に
フェリックス・ブラックモンがデザインした
ジャポニスム陶器のシリーズに触発され、『北斎漫画』等の日本美術から
モティーフを直接借用し、それらを
コラージュのように自由に組み合わせて、無限のヴァリエーションを生み出した。特に扇と動植物の
モティーフは同工房の磁器に繰り返し登場する。(M.Y.)(「世紀末から 西洋の中の日本「
ジャポニスム展」図録)