アカデミー・ジュリアンで学んだ
トゥリュシェは早くから、挿絵画家、版画家として活躍したが、ユーモアに溢れた諷刺画家としても知られる。1883年には、社会の諷刺を題材にしたアンコエラン協会の展覧会に出品し、後に風刺画家協会の創立メンバーともなった。また、モンマルトルの芸術家の溜り場、キャバレー「カザール」に住み込み、キャバレーの室内装飾やポスター、会誌の挿絵などを手がけた。多色刷
石版画の分野で主に活躍したが、20世紀に入ってからは多色刷
エッチングも試みている。(M.Y.)(「世紀末から 西洋の中の日本「
ジャポニスム展」図録)