ノエル・
コワペルの子で、アントワーヌ・
コワペルの異母(または異父)兄弟。美術史的には、ナトワールや
ブーシェに先駆け、
ロココ様式の形成に大きな役割を果たした画家として評価される。1720年
アカデミーに受け入れられたが、生来、権威や権力を嫌う性格であったため宮廷に姿を見せることはほとんどなかったという。ヴィーナスやアンフィトリテ、
ディアナ、フローラなど、神話から取材した美しい裸婦像を数多く手がけた。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)