版画家、版画出版家。1750年にパリに出て絵を学び、1763年からサロンに出品。オリジナルの版画と同時に、絵画にもとづく
素描を描き、それを版画化している。自身の
素描にもとづいて描いているため、原作の絵画の正確な記録とはなっていない。
ブーシェ、
フラゴナール、
グルーズ、
ナティエなどの作品にもとづく版画を手がけ、同時代におけるもっとも優れた複製版画家の一人となった。洗練された精密な仕事ぶりで、きわめて評価が高い。(「近世フランスの絵画と版画−東京富士美術館コレクションによる」図録 2002年)