1963年中国河北省に生まれる。1989年北京中央美術学院版画科卒業。卒業後、油彩画の制作を開始する。1992年以降、海外開催の中国展や世界でも重要ないくつかの国際展に出品し、欧米のアートシーンから注目を集める。主なものとして、92−93年の中国新芸術展・毛沢東以後展(オーストラリア各地)、93年の第45回ヴェネツィア・
ビエンナーレ(イタリア)、93−94年の中国前衛美術展(ドイツ他)、94年の第22回サンパウロ・
ビエンナーレ、サンパウロ中国芸術展(ブラジル)、95年の第1回光州
ビエンナーレ(韓国)などがある。95年にはパリとアムステルダムで個展を開催している。日本では、94−95年の第4回アジア美術展(福岡他)で初めて紹介された後、96年に新作を含む回顧展、方力鈞−物語なき時代の人間像(東京)が開催されている。坊主頭の人間像、子どもや水といった要素が作者の絵画を特徴づけるものであり、これらの表現に抑圧された現代の中国人の有り様が託されている。