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さとう しょうざぶろう 佐藤省三郎
1917年和歌山県に生まれる。1994年没する。東京高等工芸学校(現千葉大学工学部工業意匠学科)卒。1939(昭和14)年から3年間、徳島市内で教職につく。戦後は、徳島市内で画材店「すばる」を経営。また、徳島大学で教鞭をとり後進の指導をおこなった。昭和30年代に上京し、東京家政大学教授、武蔵野美術大学教授を歴任。自由美術協会会員として活躍する。国画会展、日本アンデパンダン展、読売アンデパンダン展、G展などに作品を出品。風土展を結成する。徳島県展にも出品した。武蔵野美術大学名誉教授。1995年東京・銀座の銀座アートギャラリーで遺作展がひらかれた。
カテゴリー:作家
ドライポイントとは?【 美術用語 】 版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つ。銅板にニードル等の針状または刀状のもので描画し、その刻まれた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。「ドライ(乾いた)」とは酸を用いないこと、「ポイント(点)」とは尖端をもつ道具で線刻することを示している。単純な技法ではあるが、自由に線刻するには相当の熟練が必要である。この技法の特徴は、ニードルで押しのけられた版材がささくれ立って刻線に沿ってまくれ上がり、このまくれ(バール)に絡まったインキが、にじんで柔らかな線を表わすこと、また刻線の深浅(バールの高低)によってにじみの表情を調整できることである。その反面プレスする度にバールがつぶされていくので多く刷れない。15世紀後半にはドライポイント版画の最初のものが登場している。既に製版された上からも直接彫り刻めるのでエッチング等と併用されることも少くない。 |
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