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ぐりーん あらん アラン・グリーン
1932年イギリスに生まれる。1949−53年ベッケンナム美術学校で学ぶ。1953−55年朝鮮と日本で兵役。1955−58年王立美術学校。1978年第4回ノルウェー国際ビエンナーレのグランプリ、1979年東京国際版画ビエンナーレの国立国際美術館賞等、版画の国際展で受賞を重ねる。1977年「ドクメンタ6」に参加。82年東京都美術館他の「今日のイギリス美術」展、86年アントワープの「英国美術」展等に出品。一貫して、同色を塗り重ねた重厚なマチエールで構成されるが、それは常に叙情的でカラー・フィールド・ペインティングとは異質な地平を獲得。(「THE HIROSHIMA 広島市現代美術館所蔵作品による」図録 1991年)
カテゴリー:作家
エングレーヴィングとは?【 美術用語 】 版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つで最も単純なもの。銅板にビュラン(断面が正方形か菱形の刃をもつ彫刻刀)で線刻し、そのV字型に彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。ビュランで版材を完全に刻り取ってしまうので、ドライポイントのようなまくれもエッチングのような腐蝕による線のくずれもない、冷たく硬質な線が最大の特徴である。単純な技法ではあるが、抵抗の大きいビュランを自在に操り、髪の毛の数分の一の線からあらゆる太さの線までを彫刻するには相当の熟練を必要とする。「エングレーヴィング」とは正に「彫刻する」意である。15世紀前半には、最初のエングレーヴィング版画が登場している。彫刻に用いる刀の名をとって「ビュラン」と呼ぶことも多いが、その場合は同じくビュランを用いる木口木版もその中に含めて考えることができる。 |
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