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ぐろっす ゲオルゲ・グロッス
1893年、ドイツ、ベルリンに生まれる。1909年からドレスデンの美術アカデミー、続いてベルリンの美術アカデミーに学ぶ。1914年、第一次世界大戦が起こり、従軍する。ドイツ表現主義の影響を受ける。また、帝政を批判する風刺画を描く。第一次世界大戦後の1919年、ベルリン・ダダに参加。その中心人物として「ノイエ・ユーゲント」誌を買い取って「ダダ」誌を創刊。左翼的発言や行動を繰り返す。1920年代に入るとノイエ・ザッハリヒカイトに近づき、体験に基づいてドイツの世俗の生々しい現実を暴き立てるような作品を制作する。ナチス台頭以前のこの時期においても彼の作品は、公序良俗を乱すものとして告発を受け、罰金が課せられた。ナチスが勢力を伸ばしていた1932年、ニューヨーク・アート・スチューデンツ・リーグの招きに応じてアメリカに渡る。一時帰国の後、1933年妻エヴァとともにアメリカへ亡命。市民権も得た。第二次世界大戦中も、彼はその反ファシズムの立場を崩さなかった。戦後になっても、50年代になるまでドイツに戻らず、アメリカに留まった。アメリカでは、彼の本領である風刺画家としてよりは、画家としての名声を得た。(「亡命者の奇跡 アメリカに渡った芸術家たち」図録 1993年)
カテゴリー:作家
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素描とは?【 美術用語 】 紙などの表面に、人物・風景などを、単色の線で描き出したもの。陰影や色彩がつけられる場合もあるが、主体は線描である。用具としては、チョーク、クレヨン、木炭、メタル・ポイント・ペン・鉛筆などがある。制作の目的ないし動機により、クロッキー,スケッチ、エスキース,下絵、エボーシュ、カルトン,エテュードなどの名称で呼ばれるが、いずれにせよ本来絵画や図案を描くといった創作のための予備的、準備的段階の産物であり、ギリシア・ローマの時代から言い続けられてきたように、建築、彫刻、絵画をはじめ工芸類を含むあらゆる造形の基礎となるものである。造形教育の手段としてもその効用は認められている。しかし、近代ではその特有の芸術的価値が認識され、素描自体を目的とする作品が現われて、独立した絵画の一分野としてみなされるようになっている。20世紀のものでは、瀟洒さと的確さで知られるマチスや、ゆるぎない形と創意に満ちたピカソのものが有名である。なお、素描とドローイングなどにはニュアンスの相違があるが、普通はフランス語のデッサンとほぼ同義に用いられている。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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