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栗原信



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おおぬま てるお

大沼映夫

1933年東京都に生まれる。1960年東京芸術大学油画科を卒業、国画会第34回展に初出品、国画賞を受賞。この年初の個展を開く。翌年も国画賞、国画会35周年記念賞、また第3回みずゑ賞選抜作家展準賞、第1回福島賞を受賞。1962年東京芸術大学専攻科を修了、国画会会員となる。1963年オランダ政府給費留学生としてアムステルダム王立美術学校に留学、1年半の在学の後、71年まで滞欧を続ける。その間、1965年第8回サンパウロ・ビエンナーレの日本代表に選ばれ、69年オステンド・ヨーロッパ賞展で銅メダル賞を受賞、71年ベルギー政府主催の滞欧日本人作家展などに出品。1971年帰国し愛知県立芸術大学講師、73年東京芸術大学に移り、83年教授に就任。1979年「明日への具象」展結成に参加、第1回展以降毎年出品。1985年第8回東郷青児美術館賞、88年第6回宮本三郎記念賞を受賞し、同賞受賞記念の大沼映夫展が開催される。(「ピカソと日本」図録 1990年)


カテゴリー:作家
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アクアチントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。まず銅板に粉末状のグラウンド(防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状のグラウンドで描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残り、その背景には網目状の防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれる。グラウンドを除去し凹部にインキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く、背景には砂目状の徴妙な黒点が表われる。普通白く残したい部分から順に描画を重ね腐蝕を繰り返すので、描かれなかった部分はその度に腐蝕が進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子が段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「水」であり、水彩画のように微妙な濃淡を表現できるという特徴を示している。17世紀前半にオランダで発明されたとされており、18世紀にフランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチングと併用されることも多い。

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