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たかしま ほくかい 高島北海
1850年山口県に生まれる。1872年工部省鉱山寮出仕となり、1885年−1889年フランスのナンシー森林高等学校に留学。帰国後は農商務省林務官、福岡大林区署長を歴任。絵を独学し、在ナンシー時代にエミール・ガレらと交友、アール・ヌーヴォー運動に影響を与えた。1899年官職を辞し画業に専念。文展審査員をつとめ、日本、ヨーロッパ、アメリカ各地の山岳風景を描いた。(「みづゑのあけぼの 三宅克己を中心として」図録 1991年)
カテゴリー:作家
ロココとは?【 美術用語 】 18世紀にヨーロッパで流行した装飾様式。バロック様式に続き、新古典主義に先立つ様式で、広く当時の建築、彫刻、絵画、工芸など美術全体にわたる様式。バロックとロココとは、直線を嫌い、ゆがんだ、凝った装飾を好む点では共通しているが、バロックの力強さに比べて、ロココはむしろ優美で軽快であり、S字形の曲線、非相称の装飾、シノワズリ(中国趣味)を中心とした異国趣味が目立っている。社会背景としては、バロック時代の壮麗な宮殿に対する、新時代の社交場である優雅なサロンの勃興、有力な宮延の婦人たちの趣味の影響などがあった。例えば、暗く重いビロードに代って明るい色の絹織物や錦が流行したのも婦人たちの好みによるものであった。絵画ではヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど、彫刻ではファルコネ、ピガル、建築では、フランスにおけるガブリエルの装飾したヴェルサイユ宮の諸室、ボフランの建てたオテル・ド・スービーズなど、ドイツ・オーストリアではキュヴィイエがバイエルンの宮延にこの様式をもたらすなどした。 |
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