1932年生まれ。ナイジェリア、オショボ派の作家。元々は鍛冶屋であったが、病気になり、仕事を続けることができなくなった。1940年代には小さな銅製の装飾品を作り、宝石職人として成功していたが、50年代になると安い装身具がヨーロッパから入ってきて、アシルは仕事を失ってしまう。しかし、ドイツからやってきたウリ・バイアーらによって見いだされ、アシルはイヤリングやブローチ、小さな浮き彫りの板などを制作するようになる。後には建築家たちによっても認められて、アルミニウムと銅の浮き彫りを施したドアや壁なども制作する。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)