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せっく アマドゥ・セック
ネグリチュードの詩人でもあった文人大統領サンゴールの、新生セネガルの発足に際しての文化振興政策に応えた当時のダカールの若い美術家たちは、エコール・ド・ダカールと呼ばれたがアマドゥ・セックもその中の一人である。彼らはアフリカの伝統的な精神をベースに、西欧近代の物質文明を同化しようとするサンゴールの思想を、仮面や神像などの伝統的なモチーフを、キュビスムの手法を取り入れた半抽象の様式で描くことで具現化した。アマドゥ・セックは1966年のダカールで開かれた第一回世界黒人芸術祭で、イバ・ンジャエが企画した〈現代美術−傾向と対峙〉展に出品した、エコール・ド・ダカールの第一世代の美術家であるとされる。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)
カテゴリー:作家
グワッシュとは?【 美術用語 】 不透明な水彩絵具、またはこれを用いた技法、絵画。現代のグワッシュ絵具は、水溶性のアラビアゴムを媒材として顔料と混ぜたものだが、古代エジプトなどでは、顔料をトラガカント・ガムか蜂蜜で練り合わせてつくり出していた。いずれの媒材でも不透明な効果を与えるための増量材を含んでおり、地塗りの色彩を覆うことができる。透明水彩の場合には、ハイライトや明るい色は、紙の白地を利用してつくるが、グワッシュでは白色絵具を混ぜてつくる。またそのため、白色の地塗りによる透明感に欠けるが、乾くとぬれた時よりも明るい色調となり、艶のないしっとりした効果を生む。西洋中世には、彩飾写本によく使われ、16世紀〜18世紀の細密画では、透明水彩とグワッシュを併用して使った。デューラーの水彩による風景画や花や動物の習作もほとんどグワッシュによって描かれている。18世紀のフランス,スイス,イタリアの水彩画家たちは、パステル調の発色をもつ表現を開発。20世紀に入ると、ポスターやイラストレーションなど幅広い分野で用いられている。 |
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