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せっく アマドゥ・セック
ネグリチュードの詩人でもあった文人大統領サンゴールの、新生セネガルの発足に際しての文化振興政策に応えた当時のダカールの若い美術家たちは、エコール・ド・ダカールと呼ばれたがアマドゥ・セックもその中の一人である。彼らはアフリカの伝統的な精神をベースに、西欧近代の物質文明を同化しようとするサンゴールの思想を、仮面や神像などの伝統的なモチーフを、キュビスムの手法を取り入れた半抽象の様式で描くことで具現化した。アマドゥ・セックは1966年のダカールで開かれた第一回世界黒人芸術祭で、イバ・ンジャエが企画した〈現代美術−傾向と対峙〉展に出品した、エコール・ド・ダカールの第一世代の美術家であるとされる。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)
カテゴリー:作家
レディ・メイドとは?【 美術用語 】 「既成品」の意味。近代美術では、オブジェのジャンルのひとつに相当するもので、実用のために作られた既成品に、その最初の目的を離れて別個な意味を持たせたもの。マルセル・デュシャンが、1917年に便器そのものを「泉」と題して作品として提示したのをはじめ、びん掛け、自転車の車輪、シャベルなどを芸術作品として提出したのに端を発している。量産された機械文明の製品をそのまま提示するという点で、そこには一点制作の手仕事であった芸術への批判が込められていると同時に、物体に対する新しい認識への方向性が示されている。デュシャンは、これらを「芸術の非人間化」「物体に対する新しい思考」と呼んでいる。自然物や未開人のオブジェとは異なり、かなり社会性が高いものである。これらは、戦後のジャンク・アート(廃物芸術)やアッサンブラージュ(寄せ集め芸術)、またポップ・アートなどへ大きな影響を与えている。 |
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