ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


フック(サムバン)



フッド/フード



筆谷等観



筆12本



太尾芳生



不動茂弥



不動立山



舟越桂



舟越保武



鮒になれるか



フパの背負い揺りかご



フュルジエ=ファン



冬(ウィーンのホーエ・ヴァルテ)



浮遊



浮遊する人



冬のはじまり



冬、またはスケートをする人[ニコラ・ランクレの原画による]



芙蓉狗児図



芙蓉翡翠、富貴飛燕図



フライリカー


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かまら

フォデ・カマラ

カールに生まれる。同地の国立美術学校で絵を学ぶ。1981年に卒業後、とばらくはセネガルに留まって制作を続けていたが、87年フランスに渡り、パリ国立高等装飾芸術学校に入学。1989年に同校を卒えた後、現在に至るまで、パリとダカールを往復しながら活発な創作活動を続けている。「アフリカのためのアート」展(パリ,1988)や「熱帯地方のフランス革命」展(パリ,1989)をはじめ、多くの展覧会に参加している。年齢的にも、またサンゴールが退陣した直後の1981年に作家として出発したという点でも、カマラはエコール・ド・ダカールの第二、そして第三世代を担う画家だといえる。画風はエコール・ド・ダカール仕込みの半袖象から純粋印象までと幅広い。ガラス絵などセネガルの伝統工芸の技法に興味を示す一方、近年はコラージュを多用したり、時にはカンヴァス自体に様々な手を加えたりもする。カマラの基本的関心は、おそらくアフリカの同時代性をいかに描くかということにある。そして彼にとって、アフリカの同時代性を典型的に集約するのが、ダカールという都市に生き、そこで近代的な教育も受けた自己なのである。たとえば1992年の作品〈トーテム・〉には画面の中央にビニール・サンダルの片足が貼りつけられる。いうまでもなくサンダルはアフリカの、特に都市の下町では最もポピュラーな履き物で。サンダルは、伝統も近代も、夢も現実も丸ごとを抱えながら、それでも一日一日を地道に生きていく貧しいアフリカの市井の人のつまりカラマ自身の、存在と痕跡を鮮やかに表現しているのである。1965年生まれのファトゥ・ナムなど、彼よりさらに若い世代の作家たちにも少なからぬ影響を与えており、この面でも、「エコール・ド・ダカール」の第一世代のあとにあって、カマラが果たしている役割の大きさを窺い知ることができる。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)


カテゴリー:作家
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孔版とは?【 美術用語 】

版画技法。他の版形式(凸版、凹版、平版)が全て版材に盛ったインキを紙に転写するのに対して、孔版は版膜にあけられた孔をインキが通過することで印刷される。従って原画は左右逆にならず、またインキの盛り上げも自在である。孔版の最も原始的なものはステンシルで、型紙を切り抜き、上から刷毛やローラーで絵具を刷り込む。日本でも古くから、薄い美濃紙を渋で貼り重ねた防水性の渋紙に型を切り抜いて版をつくる合羽版(かっぱばん)が行われている。あまり細かい製版はできないので簡潔な表現に適している。同じ孔版で、ステンシルのより進化したものとしてシルクスクリーンやミメオグラフ(謄写版)がある。これらは版膜を完全に切り抜くのではなく、絹布や紙への目止めによって、インキの通過する部分としない部分をつくる。従ってステンシルのように型が地続きになっている必要はなく、より自由な、また繊細で微妙な表現が可能となる。なお「ステンシル」は広義の孔版をも指すが、普通は上述のような型紙印刷を指す語として使われる。

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