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ぐろーう゛ぁー

アブラド・グローヴァー

アクラに生まれる。ガーナの至峰クマシ工科大学で美術を学んだあと、60年代から70年代にかけてイギリスおよびアメリカに留学、帰国後は母校で教壇に立つ。一時期は同大学の芸術学部長も務めた。今日のガーナ美術界を代表する画家である。人物群像を描いた作品もあるが、グローヴァーを有名にしたのは、何といってもアシャンティ族の古都クマシの象徴である市場の賑わいを俯瞰した大画面の作品であろう。その描き方は、極めて個性的だ。市場の一部を切り取って、それをそのまま画面全体に拡げ、油絵具をチューブから直接ナイフで掬いとっては画面に刻みこんでゆく。無数のトタン板の屋根とその周りに蠢くこまれた無数の人々が織りなすざわめきは、この時丸ごと画面に封じこめられる。自らの存在の拠りどころとしての市場が、グローヴァー自身の原語で明確に語られてゆく瞬間だ。技法としては、グローヴァーのそれは基本的にはフォーヴィスといってよい。しかしながら、ひたすら西洋美術の技法のを修得することに汲々としてきたサカ・アクエら、先行かる第一世代の作家たちと比べる時、グローヴァーは独自の内容を表出することにみごとに成功している。1990年にはニューヨーク、ハーレム・スタジオ美術館で開催された「現代アフリカの美術作家・変猊する伝統」展に出品、また95年秋にはロンドンのオクトーバー・ギャラリーで個展を開くなど、海外での発表も多い。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年)


カテゴリー:作家
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メゾチントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つ。まず版面にニードル等の針状または刀状のもので、縦・横・対角線の各方向に線あるいは点刻線を平行して密接に刻む。ここで版面は、一面ドライポイントのまくれを併う線で覆われる。それを、先のとがったこて状のスクレーパーで削り取りへら状のバニッシャーでつぶし、磨くことによって図像を表わしていく。凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げると、最も磨かれた部分は白く、まくれを完全に残した部分は黒く、その間に磨き加減によって無限の明暗の階調が表われる。これがこの技法の特徴であり、メゾは「半ば」、チントは「色調」の意である。17世紀中頃、オランダのジーゲンによって発明され、イギリスやフランスで豊かな階調を表現できることから主に絵画の複製技法として流行した。20世紀に入ると、ブランや長谷川潔などが創造的なメゾチント版画の制作を行なった。

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