ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


ボウメイシャノキセキテンノシリョウ



墨戯三図



牧牛



墨竹図



墨梅



墨林筆哥



母子



牡丹



牡丹(紅)



牡丹(白)



釦三つ



ボッセ



ボッティーニ



ボテロ



ボナール



ボナール



ボリューム



ボルドーネ



ボルヒェルト



ボロフスキー


<前 (147/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


ふたり(しゅうさく)

二人(習作)

作家名:伊原宇三郎
制作年:1930年
技 法:油彩 キャンバス
伊原宇三郎は、明治27年徳島市に生まれ、大阪に移る18歳まで育った。戦前、戦後を通じて画壇の重鎮として活躍し、帝展や日展の審査員など要職を歴任している。徳島ゆかりの代表的な画家の一人である。この作品は、昭和5年の第11回帝展で特選を受賞した「二人」とよく似た図柄である。制作年は同じ年で、サイズもほぼ等しい。伊原は受賞後、雑誌の取材にこたえて「いろいろのことに災いされて、一枚描き直してみたりもした」と述べているが、あるいはこれがその作品だったのかも知れない。伊原が最も力を入れた人物画には、華々しい色彩や、構図の奇抜さはない。そのような面白さよりも、力強い量感をとらえることに心を砕いたのである。また制作の前にはデッサンや習作を繰り返していた。この作品も安定した構図、堂々とした量感が見事で、即興性や偶然性とは無縁な制作ぶりがうかがえ、伊原の特徴がよく表われた代表作の一つだと言えるだろう。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年05月24日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

タブローとは?【 美術用語 】

ラテン語で板を意味するタブラ(tabula)に由来する。元来は、西欧美術の板絵のことで、テンペラあるいは油絵具を用いて樫、ぶな、ポプラ、マホガニーなどの木材に描いた作品を示す。14世紀後半から、画枠に張ったキャンバスに描いた作品も含む持ち運びが可能な絵画を指すようになり、建築物に描かれた壁画や天井画と対置して用いられた。額絵(額画)とも訳されるが、紙や地塗塗料が施していない布地に直接描かれた作品は含まない。今日タブローと言うと、出来上った絵画の意味で、作者の思想や構想が画面に組み立てられ完全化されたものを指すことが多い。エチュードなどは含まず、完全に仕上げられた独立した作品を意味する。ただし近代以降、作品の「完成」の概念があいまいとなっており、現代美術に当てはめるには適切でない状況も生まれている。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

タブロー

キーワードを含む記事
4件見つかりました。

  マックス・エルンスト

  大きな木

  タブロー

  ホセ・クレメンテ・オロスコ


<前   次>

徳島県立近代美術館2006