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マイケル・グレイニェツ



マイヤー



マイヤー



マイヨール



前田寛治



前田青邨



前田暢堂



前を向いた頭部の習作と2つの手の習作



牧野克次



幕間 01021



幕間 01031



マクセヴィルアトリエジャンプルヴェ



マケット



曲子光男



貧しい食事



貧しき食事



街に沿って



街のジャングル−日刊紙



〈街を歩くこと〉



マッキントッシュ


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みなみのかぜのひ(ふうもん)

みなみの風の日(風紋)

作家名:絹谷幸二
制作年:1979年
技 法:顔彩 キャンバス
絹谷は近年最も注目される作家の一人で、鮮烈な色づかいと奔放な形の表現で知られる。この作品も破片のような原色の重なりで裸婦を描き、胸のすくような自由さがある。彼の作品はアフレスコと呼ばれる技法で描かれている。本来壁画のための技法で生乾きの漆喰(しっくい)に描く方法である。油絵だと酸化した油で顔料を画面に定着させるため、どうしても発色がにぶくなる。これだと画面にできるガラスのような石炭質に顔料が閉じ込められるので、色の鮮やかさを損なうことがない。ただ非常に扱いづらく、漆喰が乾くまでの短時間で仕上げなければならない。絹谷はフォーブ(野獣派)の画家達を評して「原色の世界は原始をうたい、快活と解放を賛美する」「さあ描くぞというキャンバスに向かった時の心弾むような初心が残されている」と述べているが、このあたりに絹谷が目指すものと、あえて不自由をおかしてアフレスコを選んだ理由がありそうだ。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年02月21日掲載)


カテゴリー:作品
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マニエリスムとは?【 美術用語 】

盛期ルネサンスに完成された古典主義芸術のあとを受けて、ほぼ1520年頃から17世紀初頭にかけて、主として絵画を中心に、ヨーロッパ全体を風靡した芸術様式。20世紀初頭になってから独立した様式として認められ、16世紀中葉から後半を支配した芸術様式として重要視されている。その表現は、極度に洗練された技巧、曲線を多用した複雑な構成、歪んだ遠近法を用いた構図、明暗のコントラストや入り組んだ奥行表現による効果、異常なプロポーションや色づかいなどを特色としている。これらは、ラファエロやミケランジェロの完成された力強い表現に対する傾倒、デューラーなどによる北方ゴシックの影響、混乱時代の社会不安、芸術愛好家君主の積極的な保護などを背景として生まれたといえる。その本質については、ルネサンスからバロックへの過渡期の様式、反古典主義様式、16世紀のヨーロッパ全体の精神的危機を反映した様式、ルネサンス文化の継続的発展、人間の持つ非合理なものへの衝動など様々な見方がある。

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