ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


マッギャレル



マッケ



マッシャ



マッス



マッソン



マッタ



マット



松井憲作



松方正義像(木型)



松澤宥



松下春雄



松谷武判



松永真



松ニ富士山



松之図



松の花



松林桂月



松原秀伸



松宮芳年



松本旻


<前 (2/17ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


みなみのかぜのひ(ふうもん)

みなみの風の日(風紋)

作家名:絹谷幸二
制作年:1979年
技 法:顔彩 キャンバス
絹谷は近年最も注目される作家の一人で、鮮烈な色づかいと奔放な形の表現で知られる。この作品も破片のような原色の重なりで裸婦を描き、胸のすくような自由さがある。彼の作品はアフレスコと呼ばれる技法で描かれている。本来壁画のための技法で生乾きの漆喰(しっくい)に描く方法である。油絵だと酸化した油で顔料を画面に定着させるため、どうしても発色がにぶくなる。これだと画面にできるガラスのような石炭質に顔料が閉じ込められるので、色の鮮やかさを損なうことがない。ただ非常に扱いづらく、漆喰が乾くまでの短時間で仕上げなければならない。絹谷はフォーブ(野獣派)の画家達を評して「原色の世界は原始をうたい、快活と解放を賛美する」「さあ描くぞというキャンバスに向かった時の心弾むような初心が残されている」と述べているが、このあたりに絹谷が目指すものと、あえて不自由をおかしてアフレスコを選んだ理由がありそうだ。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年02月21日掲載)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

藤田嗣治とは?【 作家名 】

1886年東京都に生まれる。1968年没する。(スイス、チューリヒ)。1910年東京美術学校西洋画科を卒業する。1913年フランスに渡り、ピカソモディリアーニらと交友する。乳白色のなめらかな絵膚に線描する独自の画風を創り出し、1919年サロン・ドトンヌの会員、2年後に審査員に推挙されるなど、一躍エコール・ド・パリの寵児となる。1929年一時帰国したあと、1930年から33年にかけてパリを足場に中南米各地で制作、39年から40年にかけて再度フランスに渡る。その間1934年二科会会員、41年帝国芸術院会員となり、43年朝日文化賞を受賞する。戦後は1949年アメリカを経てフランスに渡り、55年フランスに帰化、57年レジオン・ドヌール勲章を受賞、59年ベルギー王立アカデミー会員となる。1959年カトリックの洗礼をうけてレオナルド・フジタと改名、晩年はフランスのノートル=ダム・ド・ラ・ペ礼拝堂の設計、壁画制作に没頭する。(「ピカソと日本」図録 1990年)

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

藤田嗣治

キーワードを含む記事
19件見つかりました。

  猪熊弦一郎

  上野春香

  エコール・ド・パリ

  海老原喜之助

  岡鹿之助

  上永井正

  木内克

  香田勝太

  高野三三男

  薩摩千代

  下着の裸婦

  菅井汲

  鈴木龍一

  田中保

  戸田海笛

  トランプ占いの女

  長谷川春子

  藤田嗣治

  吉原治良


<前   次>

徳島県立近代美術館2006